〜私のセラピータイム〜

①本屋さんで
セラピータイム


音楽療法や音楽レクの内容は、研修・セミナーだけでなく、同業の先生方や日常生活からヒントを得たり、書籍からアイデアを頂いたりもしています。

私にとって本屋さんは、静かで、紙のにおいがして、心地の良い空間で、とても気持ちが落ち着く場所になっています。
私にとっては、本屋さんで過ごす時間もセラピータイムになっています。

②香りや匂い、深呼吸で
セラピータイム

私はお花も大好きなので、お花屋さんがあると、買わないまでも前を通って、お花の匂いを楽しみます。気持ちを落ち着け、リラックスしたい時。
サプリメントや薬に頼る前に、まずはお花の香りを楽しむようにしています。

寝室やデスク周りに、ちょっとした観葉植物を置くのもおススメです。

お風呂に、好きな香りの入浴剤を入れて、
ゆっくりと身体を温めながら、本を読んだり、
瞑想したり。
毎日使うハンドクリームなどに
いつもと違った好きな香り探しをしてみたりするのもいいですね。

お仕事始めや、合間、仕事帰りに、カフェとは行かなくても
ちょっと一服、コーヒーアロマ。
窓を開けて深呼吸。
お昼休みにちょっとお散歩、外の空気を吸う。

私は、気持ちを落ち着けたい時、
目をつむり、ゆっくり深呼吸。
この時、心身の中を換気するようなイメージで行なっています。

 


目を瞑り、両手のひらを上に向けます。


口から汚れた空気を吐き出します。


ずーっと、ずーっと…出し切る感じで。


その後は、ゆーっくりと、鼻から新鮮な空気を、


ゆーっくり、ゆーっくり入れて行きます。


これを何回か繰り返します。


終わった後、視界が広がっていたり

 

スッキリ出来るかも知れません。


忙しかったり、考える事が多い時とどうしても


視界が狭くなってしまいますね。


ストレス解消や、気持ちを着替えたい場面にも、おススメです。



③演奏・音を楽しむ

私は趣味でヴァイオリン🎻を弾きます。自分で音を響かせる喜び、音の振動が手指や骨格、耳に伝わり、とても心地の良い刺激でリラックスすることができます。曲を仕上げて行く達成感も、全てがセラピーとリハビリ・脳トレになっています。

ヴァイオリンの下の方に、顎を当てる「顎当て」というパーツがあります。
 「黒檀」という黒い色の木のものが使われることが多いですが、他の木材のものも沢山あります。
良くお見受けするものは、楽器の下に着けるタイプの(🎻こんな感じ)ものなのですが、私は中央に着ける、「フレッシュ型」というものを使用しています。

これにより、身体の中央のあたりで構える事ができます。
頚椎を悪くし、また下顎腫瘍の手術をした私にとって、この「フレッシュ型」にして頂いてから、噛み合わせも偏らず、横に構えなくて良いので、首への負担も軽減し練習時間はセラピーをしながら、リハビリもできる一石二鳥のひとときとなっています。

そして、やっぱり「ムズカシイ!!」というところが脳トレになっています

😄



楽器に限らず、好きな音ってありますよね。
ゴルフや野球などスィングの音で調子の違いに気づいたり、気持ちがノったり。

お車の好きな方は、エンジン音や、振動とか。
フロントガラスに当たる雨の音に、ワイパーの音。

雪道をかいて進むタイヤからの振動。

雨ニモマケズ風ニモマケズ進んでるぞ!って感覚になり私は好きです。^ ^ (個人の感想です)。

お酒の好きな方は、ビールを注ぐ音で
あー、一日終わった〜と

一日を労ったり。

薪ストーブの薪が燃える、パチ、パチという音。
心まであたたまる…。

スポーツの試合を観戦していると、
シューズの音、ボールがドリブルする音。
躍動感が伝わって来て、こちらも身体を動かしているような気持ちになります。

それから
風の音や、川のせせらぎ、海や湖の波の音。


貴方の好きな、ワクワクする音、気持ちが落ち着く音は、どんな音ですか。

 


そうこう書いている私、
実は聴覚過敏で、
ひとの声や音がいっぺんに聞こえ過ぎてしまう事があります。

例えば目の前で話している人がいても、遠くのヒソヒソ話、電話をしている会話、他者のスマホから出る音なども全部拾おうとしてしまい

情報が混乱してしまう事があります。



時々、自然の中に身を置いたり

音のあまり無い空間で
自分の鼓動や呼吸の音だけを聴いて、
頭や心を休め、リラックスする時間を持つ事が、集中して取り組める為に必要なようです。

(わざわざ旅行に行くなどではなく、近くの水辺や緑のある所でも充分)


集中出来なかったり

ミスが多くなったり、

家に帰るとグッタリ…そんな時


…ああ、そう言えばそう言う時間が取れていないなあ…と反省します。たまには自分を労る、セラピータイムを持つ事は大切だと思います♪





「音が無い音楽」。🍃


4分33秒という題名の、ジョン・ケージという、作曲家の作品があります。
1952年の作品です。
第一楽章から、第三楽章まで、「休止」と書かれています。
「演奏しない楽曲」です。
その間、全く無音ではありません。人の呼吸や
時に咳払いなど、二度と同じに再現する事のできない、今、この時間に流れる「音」が楽曲になっています。

私は、この曲を知った時、「今」という時間に、命の尊さを感じました。
(個人の感想です。)


ユーチューブなどにもアップされていますので
ご興味のある方は是非、聴いて見て頂ければと思います。






ここまで  ^ ^
私のセラピータイムについて書きました。

あなたにとっての、セラピータイムは何ですか。

まずはちょっとした日常の中で作れるかもしれません。

年度末、何かと忙しい時期になりますが、ちょっとしたリラックスタイムで、自分を労い健やかな毎日を。

 

 

 

 





続き(ヴァイオリンに興味のある方は^^)


以前、ヴァイオリンを久々に再開しようとして、ケースを開けると、なんとヴァオリンがバラバラになっていたのですね。

びっくりしましたが、そもそもヴァイオリンは、各パーツが「ニカワ」(膠)という動物の骨や皮を煮込んで抽出された、弦楽器用の接着剤で固定されています。(他の楽器にもみられます)。

 

暫く使っていない部屋にしまって置いたのですが、
急に猛暑となったことが原因で繋ぎ目が全て剥がれてしまったようです。ネック、指板、本体。

ごめんね、ごめんね…。

諸々疎かになっていました。反省です。

 

そして弓の毛には、馬の毛が使われています。

命が宿っているような楽器ですね。楽器を抱え磨いている時は、愛おしい愛猫を抱いているような気持ちになります。

直ぐに直したかったのですが、なかなか予算もかけられないため、インターネットで地道に探し、夫が見つけて早速連絡。

引き受けてくださった工房が、「ishizawa violin workshop 」さんでした。

こちらでは、店主の石澤さんがご自身で海外から古いヴァイオリンのパーツを取り寄せ再生させた製品や、ご自身でもオリジナルのヴァイオリンの制作をされています。
ヴァイオリンといえば、数百万円、数千万円のイメージを持つ方も多くいらっしゃるかとおもいますが、
こちらでは、数万円からの楽器本体の販売、
依頼し易い価格での修理を受けて下さっています。

私は、この「ishizawa violin workshop 」さんで、修理していただきました。国産の、私の生まれ年に制作された、売るに売れないくらいの安価なヴァイオリンですが、私とっては大切な相棒です。とても丁寧に仕上げて下さいました。
そして話を聞いて下さり、「フレッシュ型」の顎当てを付けて頂いたのです。

遠い地で、鳴らされる事のなくなった楽器に命を吹き込み、再び人々の手の中で、うたい続けるヴァオリン。音楽と、ヴァイオリンへの愛に溢れた工房です。

その為、発表会やコンクールを目前に控えたお子様の楽器の修理を受ける事も多いと聞きました。この出会いとご縁もまた、私に希望を与えてくれました。これからも私を支えてくれる大切な相棒です。よろしくね。



ご興味のある方はこちら↓

ISHIZAWA Violin Workshop